光学機器の発達と収差論の歴史

15世紀から19世紀にかけて発達する収差論の歴史は、光学機器の発達と密接に関係がある。

 初期の望遠鏡や顕微鏡が発明された時、視野は狭く、解像度が低かった。徐々に視野を広げ、解像度が高くなる(倍率が高くなる)にしたがって、収差が発見されていき、その数学的・物理的意味づけが行われ、やがて体系化されていく。

 もちろん、教科書に書いてあるように最初からまとまった答えがあったわけではなく、400年もの時間をかけて知識が集積し、体系化されていった。そのあらゆる段階で、先行する研究が、多くの人が思っている以上に深く存在していた。

そんな過程を、なるべく生き生きとまとめられたら素晴らしいと思う。

 

このブログでは、一連の記事をゆっくり書こうと思う。

前史

光線の理解

光学機器の発達と収差論の展開